生活習慣病になりやすい原因についてまとめました。生活習慣病の原因って、遺伝が占める割合は、実は少ないんですよ。老化なども原因とされますが、やはり生活習慣病の主だった原因は日ごろの生活習慣です。これをきちんと改善さえすれば、生活習慣病で病院のお世話になるなんてことは、激減するはずです。病気と原因との関係をよく理解し、生活の改善にお役立ていただければと思います。
現代人の生活の多くは、仕事中心に動いているといっていいでしょう。
このため、食事の時間や睡眠時間が不規則となり、朝食を抜いたり、残業で夕食をとる時間がまちまち、仕事の付き合いで遅くまでお酒を飲むなど、生活習慣に乱れが生じます。
このような不規則な生活を長年続けると、おのずと生活習慣病を引き起こす原因となります。
人間は年を追うごとに、体の機能が衰えていき、これが生活習慣病の原因となります。
たとえば、血管の細胞が老化すると、動脈硬化が進行します。動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞の原因となるほか、脳の血管に傷つくことにより、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)を招くこともあります。
老化とともに免疫力も低下していきますから、がん細胞に対する抵抗力も衰え、がんの発生率も高まります。
血圧や血糖値はストレスによって上昇することが、現在、明らかになっています。胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、ストレスが原因で起こります。
過労、ストレスが蓄積されると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、がんになりやすくもなります。
このため、過労、ストレスをうまく解消することが、生活習慣病の予防へと結びつきます。
生活習慣病は遺伝も原因のひとつとなります。糖尿病、高血圧、がんなどが家系に見られる場合、同じような生活習慣病になりやすいと言えます。近年、遺伝子レベルでの研究成果から、原因となる遺伝子が解明されつつある病気もあります。
このように、遺伝子的な要因があることは否定できませんが、病気を発症させるに至る過程で、生活習慣が関与していることは明らかであり、高血圧や糖尿病などは、自分で予防するよう日頃からの注意が大切です。
お酒やたばこは、生活習慣病の原因となります。
お酒に関しては、適量であればストレス解消、精神的なリラックスといった効果がありますが、度を越えると消化器系のがんや、糖尿病、高脂血症、高血圧、痛風といった生活習慣病の原因となります。
喫煙はがんの発生や動脈硬化の促進に関与するほか、近年増えつつある慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大原因と言われています。
交通の発達など、世の中が便利になったことと引き換えに、現代人にとって運動する機会は急激に減ってきています。運動不足は肥満の原因となり、血圧、血糖値、コレステロール値、中性脂肪値などに変化を及ぼし、多くの生活習慣病の原因となります。
運動不足はストレスをも増幅させ、がんの危険因子でもあります。
われわれ日本人の食生活は、1970年(昭和45年)ごろから急激に変化しました。いわゆる、食生活の欧米化と呼ばれる変化です。それまでの和食にかわって、肉類や卵、バターなどの乳製品が増え、動物性脂肪が大きく増えました。
結果として肥満な人が増え、これが原因で、がんや糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の増加へとつながりました。
食生活の変化は、生活習慣病の増加に大きく関わっていると言っていいでしょう。
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