COPDの合併症について:COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDの合併症について

 COPDは発病してから重症に至るまでに非常に長い時間を要し、肺気腫だと20〜25年くらいかかります。この間、ゆっくりと病状が進行し、呼吸機能が徐々に低下していきます。これは、慢性気管支炎も同様です。
 COPDの人は、肺の感染症が起こりやすく、インフルエンザや肺炎などに一旦感染すると、一気に重症化することがあります。細菌やウイルスに感染し、呼吸困難や胸の強い痛み、発熱を起こし、重症の場合、呼吸不全で死に至ります。生命をとり止められても重い呼吸障害が残ることもあります。
 このため、感染症予防としてワクチンの接種を受けることをおすすめします。このほか、こまめにうがいや手洗いを行うなどの感染予防に務めましょう。