高血圧を改善するために有効な食事療法

高血圧を食事療法で治す

1.塩分摂取量を抑える
 高血圧の方の食事療法、ポイントの第一に挙げられるのは、減塩です。ナトリウムの摂取は、血管を縮小させ、血圧の上昇を招くからです。
 私たち日本人の平均的な塩分摂取量は一日11〜13gですが、高血圧の方はその約半分、5〜7gが目安となります。塩分の取りすぎは、和食好きな高齢者の方にも多く見られますので、みそ、しょうゆは極力抑えた食事をとるよう心がけましょう。
 減塩しておいしく食事をとる方法として、しょうゆやソースの代わりに酢やレモンを使う、だしを濃くしてうまみで調味料の量を減らすなどがありますので、上手にとりれてください。

2.摂取エネルギーを抑える。
 肥満自体が高血圧の原因となるため、減量すれば血圧は下がります。減量は、いろいろな生活習慣病の改善へとつながるので、運動療法と併せて食生活の改善も実施することをお勧めします。
 摂取エネルギーを抑えると、結果として減塩にもつながります。高エネルギーな動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品を控えるほか、お酒を飲むことが多い方は、飲んだ後のラーメンなど夜食をとる習慣をやめましょう。

3.血圧降下作用をもつ食品、塩分排出を促す食品の摂取
 玄米や胚芽米に含まれるギャバという成分や酢に含まれるアルギニンには、血圧を下げる効果があります。また、そばに含まれるルチンやイカやたこ、貝類に含まれるタウリンなどは血圧上昇を抑える効果があります。
 塩分排出を促すには食物繊維やカリウムが有効です。緑黄色野菜や海藻類、トマトやじゃがいもなどを食べるよう心がけましょう。