脂肪肝やアルコール性肝障害は飲酒が原因の肝臓障害

飲酒が原因の肝臓障害

【アルコール性脂肪肝】
 肝細胞に脂肪がたまった状態です。症状はほとんど見られず、肝機能検査をするとγ-GTPが高い値を示します。1ヶ月程度の禁酒で改善されることが多いのですが、放置するとどんどん進行していきます。

【アルコール性肝炎】
 もともとアルコールを飲む人が、2〜3週間の短期間で過度の飲酒をすると肝炎を起こす危険があります。年末年始などの飲みすぎには注意しましょう。また、肝炎を繰り返すと、肝線維症や肝硬変になります。

【アルコール性肝線維症】
 飲酒によって破壊された肝細胞は、修復されるときに線維化が進みます。これにより、肝機能はしだいに低下していきます。禁酒することである程度の改善は可能ですが、放っておくと肝硬変になります。

【アルコール性肝硬変】
 大量にアルコールを飲む人、常習的にアルコールを飲む人で、肝炎や肝線維症を繰り返したことが原因で線維化が進行し、硬くなって肝機能が著しく低下する病気。

【大酒家慢性肝炎】
 常習的かつ大量にアルコールを飲む人が、肝臓に慢性的な炎症を起こしたもの。大半は肝炎ウイルス陽性の人に見られる病気です。