こんな症状が現れたら乳がんの疑いがある

乳がんの疑いがある症状

　次に示す症状があったら、病院で検査を受けましょう。


1. 乳房にしこりがある
　乳がんに見られる最も重要な症状は乳房のしこりで、90％以上の人に認められます。しこりが5mm〜10mmぐらいの大きさになると、注意深く触るとわかります。 乳房に痛みの無いしこりを認めたら、乳がんを疑って専門医を受診しましょう。ただし、しこりがあるから全て乳がんであるというわけではありません。

2. えくぼのようなへこみがある
　乳がんが乳腺の外に広がって乳房提靱帯に及ぶと、その部分の皮膚が萎縮して、へこみができます。しこりの周囲の皮膚を指で軽く寄せると、その中央がへこんでえくぼの様に見えます。圧迫しなくても自然にへこむ場合もあります。

3. 乳房に腫れがある
　広がったがんによって皮膚の下にあるリンパ管が部分的に、あちこちふさがり、溜まったリンパ液のため皮膚が盛り上がって毛穴がへこむために、まるで、オレンジの皮のように皮膚が黄色、毛穴がめだってきます。　

4. 部分的に赤みをおびている
　がんが広がる事によって、皮膚の微少血管もふさがるので充血が起こり、その部分が赤みをおびてきます。

5. 乳房に潰瘍ができている。
　がんが皮膚に及ぶと、皮膚がくずれて腫瘍や潰瘍ができたりします。

6. 乳頭にへこみやかたよりがある
　ここ数ヶ月間に乳頭にこうした変化が起こってきている人は要注意です。がんが乳頭の裏にでき、裏側から乳頭をひっぱられて現れる症状です。乳頭は乳輪の中心にあってやや下の方を向いているのが一般的ですが、がんの出来ている方の乳房では、乳頭の向きがかたよっている事があります。これも、がんの出来ている方に乳頭がひっぱられるからです。

7. 乳頭がただれや湿疹のようなものができている
　授乳に関係無い時期や年齢なのに、痛みの無いただれや湿疹のようなものが乳頭にできたら、乳頭のがんであるページェット病の疑いがあるので、要注意です。　　

8. 乳頭からに分泌物が出る 　　
　片方の乳頭で1個または2〜3個の近い乳管口からだけクリーム状や透きとおった液体が出てくる場合には注意いてください。特に血の混じったような液体が出てくる場合には、しこりを作らないタイプの早期乳がん（非浸潤性）の唯一の症状であることもありますから、注意してください。