コレステロールの取りすぎが歯周病の原因になることが、岡山大の友藤助手らのラットの実験によって明らかになりました。コレステロール値が高い人に歯周病が多いことは分かっていましたが、因果関係については実証されていませんでした。
友藤助手らは、標準食とコレステロールを添加した食事、歯茎に水を塗るのと歯周病を起こさせる毒素を塗る場合を組み合わせ、計四通りにラットをグループ分けして比較。その結果、「標準食と水」に比べ、歯と歯茎の隙間は「コレステロール食と水」は20倍に広がり、「コレステロール食と毒素」は50倍になった。ちなみに「標準食と毒素」では少し広がったにとどまった。
コレステロールを大量に摂取すると、歯と歯茎の隙間に細菌が入るのを防ぐ細胞の機能が変化することが判明、細菌が入りやすくなり、症状が悪化するというもの。
喫煙と糖尿病が進行を早める危険因子とされていたが、コレステロールの取り過ぎは第3の危険因子となる!?
このサイトは生活習慣病の原因と予防に関する情報を掲載しています。
© 2005-2015 生活習慣病を予防!−原因や症状、予防対策など− all rights reserved.