上咽頭がんの主な原因として、エプスティン-バーウイルス(EBウイルス)が関与しているのではないかとの学説もありますが、現在のところ確定的なことはわかっていません。
中咽頭がんの発症には、酒とたばこが大きな要因と考えられています。さらに頭頸部の他の領域、すなわち口腔、喉頭などに発生するがんも同様で、長期の飲酒歴や喫煙歴のある人は頭頸部がんに注意する必要があります。
下咽頭がんの発症にも、飲酒と喫煙の習慣が大きく関わっているといわれています。ヘビースモーカーで大酒飲みの方ほど下咽頭がんにかかりやすく、下咽頭がんの「高危険群」といわれています。男性は女性の4〜5倍の頻度で発生し、年齢は50〜60歳代に多く、全体の60%以上はこの年代に発症します。ただ、下咽頭がんの発症に関してひとつ例外的なことは、下咽頭の輪状後部という部位にできるがんは、喫煙や飲酒に関係なく貧血(特に鉄欠乏性貧血)をもつ女性に多く発症するということです。
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